下尻・臀溝とヒップライン
お尻と太ももの境目はどこ?
年齢で変わる理由とショーツ選び
お尻と太ももの境目は「臀溝(でんこう)」と呼ばれ、お尻の丸みが終わって太ももへつながる下側の部分です。
年齢や体重の変化に伴い、臀部のふくらみや下尻の脂肪分布は変化します。こうした変化によって、お尻と太ももの境目が以前よりわかりにくくなると考えられます。ショーツでは、この境目まで包む形かどうかが見た目やはき心地に関わります。
お尻と太ももの境目は、どこにある?
お尻の丸みが終わり、太ももへ移る下側の部分です。
「臀溝(でんこう)」は、お尻の下側にできる皮膚の折れ目・くぼみのことです。内側には皮膚を深い組織につなぎ止める構造があり、下尻の肉付きや皮膚の状態によって境目の見え方も変わります。
年齢や体重の変化で、
下尻の形はどう変わる?
お尻の下側が変化すると、境目の位置や見え方も変わります。
年齢とともに、お尻のふくらみが下がったり、下尻の脂肪分布が変化したりする傾向が研究で報告されています。体重の増加も、お尻の形を変える大きな要因です。
日本人女性を対象とした研究では、体重やヒップの周囲寸法が大きく変わらなくても、臀部下部の皮下脂肪が厚くなる傾向が確認されています。こうした変化で下尻の輪郭が変わり、太ももとの境目がわかりにくくなると考えられます。
「境目がわかりにくい」という購入者の声も
トラタニに寄せられた購入者の口コミには、下尻の形やショーツの収まりについての実感が書かれています。
「歳のせいか(?)お尻と太ももの境界線が判りにくい」
「ヒップが垂れてきて、太ももとヒップの境目もなくなっていました」
境目の見え方だけでなく、一般的なショーツではずり上がりやすいと感じている声もあります。
「自分はおしりと太ももの境目がなく市販のものはすべて×。こちらの商品だと市販のものよりはずり上がりません。境目がないので多少動けば上がりますが。」
境目がはっきりしない体型でも、お尻を広く包んでずり上がりにくいショーツが求められていることが伝わります。
ショーツがどこまで包むかで、
ヒップラインは変わる
ショーツの生地がお尻の途中までしかないと、ヒップラインに段差ができたり、動いたあとに下尻がはみ出したりします。ショーツの生地が太ももとの境目まで届く形なら、お尻の丸みを途中で分断せずに包めます。
ショーツで体型そのものを変えるのではなく、下尻を包むことで着用中のヒップラインを整える考え方です。
お尻の途中までしか覆わないショーツが、動いたときに食い込む仕組みは、パンツがお尻に食い込む原因で説明しています。
トラタニのショーツづくり
お尻と太ももの境目まで包み、ずり上がりにくい形
トラタニは独自の立体裁断で、ショーツの後ろ身頃をお尻と太ももの境目まで伸ばしています。お尻の丸みを広く包み、動いてもずり上がりにくい設計です。


関連する研究
参考研究の内容と調査方法
- 臀溝の構造:2008年の組織・解剖研究では、境目の内側約3分の1に皮膚を深部へ固定する線維束が報告されました。2026年の解剖・軟部組織X線研究でも、複数の線維性構造が確認されています。
- 臀部の形と年齢:女性115人(17〜48歳)の臀部の5つの距離を計測した2002年の研究では、年齢が高いほど臀溝が下方・外側へ長くなり、体重増加では逆に臀溝が短くなる関連が報告されています。
- 体重の影響:5〜83歳の女性132人を対象とした2004年の研究では、成人以降の下垂は年齢そのものより体重増加との関連が強く、臀溝の下方・外側への移動が報告されています。2研究の結果は完全には一致しません。
- 日本人女性の皮下脂肪:20〜58歳の女性の腹部・臀部など33か所の皮下脂肪厚を超音波で計測した研究では、年代によって分布が異なりました。別の研究で20代女性13人を5年間追跡すると、周囲寸法がほぼ変わらなくても臀部下部の脂肪厚が増えていました。これらは「境目が消える」ことを直接測った研究ではありません。
参考にした研究
- Babuccu O, et al. Gluteal region morphology: the effect of the weight gain and aging. Aesthetic Plastic Surgery. 2002;26(2):130-133. DOI: 10.1007/s00266-001-0042-6
- Babuccu O, et al. Morphology of the gluteal region in the female population 5 to 83 years of age. Aesthetic Plastic Surgery. 2004;28(6):405-411. DOI: 10.1007/s00266-004-4010-9.
- Babuccu O, et al. Infragluteal sulcus: a combined histologic and anatomic reappraisal. Aesthetic Plastic Surgery. 2008;32(3):496-502. DOI: 10.1007/s00266-008-9127-9
- The Anatomical Basis of the Infragluteal Fold: A Combined Cadaveric and Radiographic Study of Fascial Anchoring Structures. Clinical Anatomy. 2026. DOI: 10.1002/ca.70198
- Murakami M, et al. Subcutaneous fat distribution of the abdomen and buttocks in Japanese women aged 20 to 58 years. Applied Human Science. 1997;16(4):167-177. DOI: 10.2114/jpa.16.167
- Short-term longitudinal changes in subcutaneous fat distribution and body size among Japanese women in the third decade of life. Journal of Physiological Anthropology and Applied Human Science. 1999. PMID: 10510517