お尻の形の違い
お尻の形は、
なぜ人によって違う?
お尻の形が人によって違うのは、骨格・筋肉・脂肪・皮下組織の組み合わせが一人ひとり違うためです。
そのため、同じヒップサイズでも、横幅、後ろへの丸み、下側の厚み、お尻と太ももの境目は同じとは限りません。
お尻の形は、どこが人によって違う?
「お尻の形」といっても、違いは一か所ではありません。主に次のような部分に個人差があります。
| 形の違いが出るところ | 主に関係するもの |
|---|---|
| 横幅 | 骨盤まわりの幅や骨格 |
| 後ろへの丸み | 大臀筋の大きさ・厚み |
| 下側の厚み・丸み | 皮下脂肪の量と分布 |
| お尻と太ももの境目 | 皮膚を内部につなぎ止める線維構造など |
これらの組み合わせが違うため、ヒップ周囲が同じでも、 横に広い、後ろに丸みがある、下側まで厚みが続くなど、見た目の形は変わります。
このページで分かること
- お尻の形は、横幅・後ろへの丸み・下側の厚み・太ももとの境目などに違いがあります。
- 骨格・筋肉・脂肪・皮下組織が重なることで、一人ひとり違う形になります。
- 後ろへの丸みには大臀筋、下側の厚みには皮下脂肪の分布が関係します。
- 皮膚を内部につなぎ止める組織も、お尻の輪郭や下尻の境目に関係します。
- そのため、同じヒップサイズでも、お尻の立体形状は同じとは限りません。
このページでは、人によるお尻の形の違いを見ます。 座る・歩く・しゃがむなど、動いたときのお尻の形の変化は別ページで紹介しています。
まず、骨格が土台になる
骨盤まわりの幅や形によって、お尻の横方向の広がり方が変わります。
MRI・写真・身体寸法を使って女性の臀部を比較した研究では、 お尻の形には骨盤まわりの幅が関係していました。 腸骨稜まわりの幅やヒップの横幅が違うと、同じくらいの周囲径でも輪郭は変わります。
ただし、骨格だけでお尻の形が決まるわけではありません。 その上にある筋肉や脂肪の量と位置が重なって、最終的な形になります。
後ろへの丸みには、大臀筋も関係する
筋肉の大きさや厚みが違うと、お尻の後方への突出も変わります。
女性の臀部をMRIで比較した研究では、後ろへの突出が大きいグループで、 大臀筋が大きく、厚い という特徴がみられました。
この研究では、皮下脂肪量は比較したグループ間で同程度でした。 つまり、後ろへの丸みの違いを「脂肪の量だけ」で説明することはできません。
同じくらい脂肪があっても
筋肉の大きさが違えば、
後ろへの丸みも変わる。
皮下脂肪は、場所によって厚さが違う
「脂肪が多い・少ない」だけでなく、「どこにあるか」も形に関係します。
臀部の解剖研究では、皮下脂肪はお尻の中央部で厚く、外側では薄いことが確認されています。 また、日本人女性を調べた研究でも、臀部の皮下脂肪は場所によって厚さが異なり、年代によって分布も変わっていました。
若い日本人女性を追った研究では、体重や身体の周囲寸法がほとんど変わらなくても、 腰まわりや下尻の皮下脂肪が増えた例もあります。
周囲寸法だけでは分からない
脂肪が「どこにつくか」で、
下尻の厚みや丸みが変わる。
皮膚を内部につなぎ止める組織も、輪郭を作る
お尻は、骨・筋肉・脂肪の上に皮膚が乗っているだけではありません。
解剖研究では、仙骨側やお尻と太ももの境目付近に、 皮膚を深い組織へ固定する線維構造が確認されています。
こうした固定の位置が、お尻の溝や下尻の境目、表面のくぼみなどの立体的な輪郭に関係します。 とくに臀溝の内側には強い線維構造があり、外側では固定の仕方が異なります。
体重や年齢で、この組み合わせも変わる
お尻の形は固定されたものではなく、体重や年代によって変化します。
5歳から83歳までの女性132人を調べた研究では、 成人以降の臀部形状には体重の影響が大きく、 体重増加に伴ってお尻が下がり、臀溝が下方向・外方向へ移動する傾向がみられました。
また別の女性115人の研究でも、年齢や体重と臀部の幅・臀溝の長さに関係がみられています。
同じヒップサイズでも、お尻の形は同じではない
ヒップ周囲は一周の長さですが、その中身は人によって違います。
横方向の土台
骨盤まわりの幅や形が、お尻の横方向の輪郭に関係します。
後ろへの丸み
大臀筋の大きさや厚みが、後方への突出に関係します。
厚みと分布
皮下脂肪がどこに厚くつくかで、丸みや下尻の形が変わります。
境目やくぼみ
皮膚を固定する線維構造が、お尻の溝や下側の輪郭に関係します。
これらが重なって一人ひとりのお尻の形になります。 そのため、ヒップ周囲が同じでも、横幅、後ろへの突出、下尻の厚み、太ももへのつながり方は同じとは限りません。
ショーツは、この立体的な形を包む
サイズ表の数字だけでなく、お尻の下側まで包める形が必要です。
ショーツが覆うのは「ヒップ○cm」という数字ではなく、骨格・筋肉・脂肪・皮下組織が作る立体的な身体です。
お尻の丸みが後ろへ大きい人、下側まで続く人、太ももへなだらかにつながる人など、形には個人差があります。 そのためトラタニでは、ヒップ寸法だけでなく、お尻の下側まで後ろ身頃で包む形を重視しています。
トラタニのショーツづくり
お尻の形の違いに合わせて、下まで包む
骨格・筋肉・脂肪などの組み合わせで、お尻の丸みや下側の輪郭は一人ひとり違います。同じヒップ周囲でもショーツの収まり方は変わるため、サイズだけでなく、後ろ身頃がお尻の下側をどう覆うかが大切です。
トラタニは、後ろ身頃をお尻と太ももの境目まで延ばす立体裁断で、お尻の丸みの途中から生地が上がりにくい形を目指しています。

関連する研究
参考にした研究
- Danilla S, et al. What Makes a Beautiful Buttock Beautiful? A Case-Control Study Comparing Buttocks Models versus Normal Women by Magnetic Resonance Imaging, Photography and Anthropometry. Aesthetic Plastic Surgery. 2023. DOI: 10.1007/s00266-022-03222-w
- Gross anatomical study of the subcutaneous structures that create the three-dimensional shape of the buttocks. Clinical Anatomy. 2023. PMID: 36519643.
- Subcutaneous fat distribution of the abdomen and buttocks in Japanese women aged 20 to 58 years. Applied Human Science. 1997. PMID: 9343866.
- Short-term longitudinal changes in subcutaneous fat distribution and body size among Japanese women in the third decade of life. Journal of Physiological Anthropology and Applied Human Science. 1999. PMID: 10510517.
- Babuccu O, et al. Morphology of the gluteal region in the female population 5 to 83 years of age. Aesthetic Plastic Surgery. 2004;28(6):405-411. DOI: 10.1007/s00266-004-4010-9
- Centeno RF, et al. Gluteal region morphology: the effect of the weight gain and aging. Aesthetic Plastic Surgery. 2002;26(2):130-133. DOI: 10.1007/s00266-001-0042-6