足の付け根・鼠径部と足口
足の付け根は、なぜショーツの当たりが気になりやすい?
脚を動かすたびに大きく曲がり、
ショーツの足口が触れる場所だからです。
立っているときには気にならなくても、座る、階段を上る、しゃがむと、 足の付け根は深く曲がります。 その場所にショーツの足口が当たるため、締め付けや食い込みを感じやすくなります。
このページで分かること
- 足の付け根は、座る・しゃがむなどで大きく曲がる場所です。
- 股関節が深く曲がるほど、鼠径部や太もも上部の形も大きく変わります。
- ガードルの試着研究では、鼠径部や脚の付け根は不快感が出やすい場所でした。
- 足口は、強く締めればよいのではなく、身体の動きに合う位置と当たり方が重要です。
- トラタニでは、足まわりをボックス・細幅レース・足ゴムの3タイプから選べます。
足の付け根は、日常動作で大きく曲がる
歩くだけのときと、座る・しゃがむときでは、股関節の曲がり方が大きく違います。
| 動作 | 股関節の曲がりの目安 |
|---|---|
| 歩く | 最大 約49° |
| 階段を上る | 最大 約68° |
| 座った状態から立つ | 約103° |
| 深くしゃがむ | 約120° |
股関節が深く曲がるほど、太ももがお腹側へ近づき、足の付け根の形も大きく変わります。 ショーツの足口は、まさにその周辺を通っています。
座る・前屈すると、鼠径部の当たりが強くなりやすい
ガードルの試着研究では、姿勢を変えたときに鼠径部の不快感が強くなる例がみられました。
21〜24歳の女性29人が、素材・パターン・構成の異なる4種類のガードルを着用した研究では、 ウエスト前面、鼠径部、脚の付け根、大腿部などで不快感が調べられています。
座位になると、鼠径部や長内転筋の付け根付近で不快感を感じる人が増え、 股関節を深く曲げるほど、その割合や不快感の程度が大きくなる ガードルがありました。
足の付け根が気になりやすい理由
大きく曲がる場所に、
ショーツの足口が触れる。
動作で形が大きく変わる場所に足口があると、立っているときには気にならなかった当たりが、 座ったときや脚を上げたときに強く感じられることがあります。
足口の「強さ」だけではなく、「位置」も関係する
同じ足口でも、身体のどこを通るかで動作時の影響は変わります。
ガードル研究では、身体の変形が大きい脚の付け根や大腿部を中途半端に覆う形で、 ずれや食い込み、不快感が出やすくなっていました。
そのため、脚の開口部を高い位置にする、または大腿部まで覆うなど、 身体が大きく変形する場所の途中に開口部を置かない という考え方が示されています。
足口が強すぎる
動いたときに足の付け根へ圧が集中し、締め付けや食い込みが気になりやすくなります。
足口の位置が合わない
身体が大きく曲がる場所に足口が重なると、動作のたびに当たり方が変わりやすくなります。
前側と後ろ側では、足口に求めることが少し違う
後ろ側では位置の安定、前側では足の付け根への当たり方も重要になります。
後ろ側
お尻の丸みの途中で足口が上へ動かないように、 お尻と太ももの境目付近まで包むことが重要です。
前側
股関節が曲がったときに、鼠径部や太もも付け根へ足口が強く当たりすぎないことが重要です。
ショーツの足口は一周つながっていますが、 前側と後ろ側では身体の形も動き方も同じではありません。
トラタニは、足まわりを3タイプから選べる
お尻を包む基本構造は共通で、足の付け根の当たり方は好みに合わせて選べます。
足の付け根まで生地で包む
足の付け根を細いゴムやレースで直接締めず、生地で広く包むタイプです。
やさしくフィット
ほどよく伸びる細幅レースが足まわりにフィットする、軽やかなはき心地です。
しっかりフィット
足口のゴムで、足まわりをしっかりフィットさせるタイプです。
どのタイプも、トラタニのお尻を包む基本構造は共通です。 足の付け根の感触は好みが分かれるため、足まわり3タイプから選べます。
トラタニのショーツづくり
足の付け根の当たり方まで考えたショーツ
座る・しゃがむなど、股関節を深く曲げる動きでは足の付け根の形が変わり、ショーツの足口が気になることがあります。ショーツを選ぶときは、足口の締め付けの強さだけでなく、どこに当たるかも大切です。
トラタニは、お尻と太ももの境目まで後ろ身頃で包む立体裁断を基本に、足の付け根の感触が異なるボックス・細幅レース・足ゴムの3タイプを用意しています。

関連する研究
参考にした研究
- 間壁治子・百田裕子・三野たまき・上田一夫 「ガードルの衣服圧に関する研究」 繊維製品消費科学 32巻9号, 424-438, 1991. DOI: 10.11419/senshoshi1960.32.424
- Gaffney BMM, et al. Hip Joint Kinematics During Functional Activities. Journal of Orthopaedic Research. 2022. PMID: 35307530.