女性のショーツと履き心地
出産後の体型はどう変わる?体重・お尻・お腹の変化を研究から見る
出産後には、妊娠中に増えた体重が戻りきらない場合や、その後数年で体重が増える場合があります。また、体重の増減だけでは説明できない、お腹とヒップのバランスや骨盤の変化も研究されています。
「出産後に体つきが変わった」と感じる背景を、出産経験の有無を比較した研究や、妊娠から産後を追った研究から整理します。数か月の回復と、数年後の体型を分けて見ていきます。
| 見ること | 研究から分かること |
|---|---|
| 体重 | 初めての出産後の体重増加、妊娠中に増えた体重の残り方には関連がある |
| お尻・太もも | 一般の体重増加実験では、女性の下半身の皮下脂肪も増える |
| お腹とのバランス | 体重増加とは独立したウエスト/ヒップ比の変化が報告されている |
| 骨盤 | 妊娠中から産後早期に幅・傾きが変わり、回復も進む |
出産経験は、その後の体重と関係するのか
出産していない女性と比べても、初めての出産後には体重増加が大きいという追跡結果があります。
米国のCARDIA研究は、調査開始時18〜30歳だった女性を5年間追跡しました。期間中に初めて出産した89人は、出産しなかった925人より、体重増加が平均2〜3kg多い結果でした。年齢・教育・喫煙・身体活動や開始時の体の状態を調整しても、関連が認められています。評価時点では出産から少なくとも1年経過していました。[1]
2〜3kg
5年間の体重増加量の差
5年間の観察期間に出産した人と、しなかった人を比較した結果です。
同じ研究では、すでに出産経験がある女性の追加の出産では、未出産群との体重変化の差は認められませんでした。「出産のたびに一定量ずつ太る」という結果ではありません。
妊娠中に増えた体重が、数年後まで残ることもある
産後の体重は、出産後だけでなく、妊娠中にどれだけ増えたかとも関係します。
2024年の系統的レビュー・メタ分析では、妊娠中の体重増加が推奨範囲を超えた群は、範囲内だった群より、産後2〜4年の「妊娠前からの体重増加」が平均2.89kg多い結果でした。[2]
この数字は二つの群の差です。全員が同じ量だけ増えることや、増えた分がすべて脂肪として残ることを意味しません。
また、ノルウェーの49,528人を追った研究では、妊娠前との差の平均は産後半年で+1.36kg、1年半で+1.25kg、3年で+1.87kgでした。いったん減ったあとに増える経過や、半年時点で多く残っていてもその後減る経過など、違いがありました。[3]
「戻りきらない」と「その後に増える」を分けて見ると、産後数年の体重変化を捉えやすくなります。
体重が増えると、お尻や太ももの脂肪も増える
体重増加に伴う変化は、お腹だけに限りません。健康な成人28人に摂取エネルギーを増やしてもらった約8週間の実験では、女性13人の下半身の皮下脂肪は平均7.6kgから9.0kgへ増え、上半身の皮下脂肪も増加しました。[4]
これは産後女性を対象にした研究ではありませんが、女性の体重増加に伴い下半身の脂肪も増えることを示す材料です。お尻下部だけへの集中や、30代に特有の増え方を示した結果ではありません。
妊娠・授乳期には、部位ごとの脂肪代謝も変わります。脂肪組織の研究では、妊娠中は太もも側で脂肪を蓄える働きが優位で、授乳中はその部位の脂肪分解が高まっていました。[5]
妊娠中と授乳中を同じ状態として扱うことはできません。ホルモンの変化だけから、個人のお尻の形や脂肪のつく位置を決めることもできません。
体重だけでは分からない、お腹とヒップ・骨盤の変化
体重の増減と、体の形の変化は分けて考える必要があります。CARDIA研究では、初めて出産した群で、体重増加とは独立したウエスト/ヒップ比の上昇も認められました。これは、ヒップに対してウエストが相対的に大きくなる方向の変化です。[1]
骨盤は、妊娠中から産後にかけて変化する
201人を追った研究では、骨盤の左右の目印の間の距離や、前傾に変化がありました。骨盤前側の幅は妊娠中に広がり、産後1か月には縮小したものの、妊娠12週時点より広い状態でした。お尻の外幅や脂肪を直接測った結果ではありません。[6]
別の研究では、産後早期に広がっていた恥骨結合の幅が、産後3か月には未出産の比較群と同程度になっています。「骨盤が開いたままだから、何年後もお尻が大きい」とは一括りに説明できません。[7]
お腹は、脂肪だけでなく伸ばされた筋肉も関係する
妊娠中は腹部の筋肉が引き伸ばされます。左右の腹直筋の間が広がる腹直筋離開について、初産婦300人を追った研究では、産後12か月時点でも約33%に認められました。これは筋肉の間隔の測定で、すべてのお腹のふくらみの原因を説明するものではありません。[8]
出産後の変化と、年齢・体重の影響を重ねて見る
数年後の体型は、出産経験だけで説明できるものではありません。韓国の20〜39歳女性1,339人の計測データを調べた研究では、出産経験者と未経験者の多くの体型差が、年齢とBMIを近づけて比較すると小さくなりました。[9]
この研究は同じ人の産前・産後を追ったものではなく、出産が体型に影響しないという証明でもありません。出産経験とともに、加齢や体重変化も見る必要があることを示しています。
以前のショーツとの違いを考えるときに
妊娠中に増えた体重が残ること、その後に体重が増えること、骨盤や腹部が回復する過程、お腹とヒップのバランスの変化。それぞれを分けて見ると、体重計の数字だけでは捉えられない体つきの違いが見えてきます。
お尻・太もも・ウエストの大きさやバランスが変われば、同じショーツでも張り方や当たる位置が変わると考えられます。これは衣服のフィットに関する考察で、上記の研究がショーツの食い込みを直接検証したわけではありません。
トラタニは、お尻を立体的に包む形を基本にショーツをつくっています。食い込まない・ずり上がらないショーツの特徴をご覧ください。
トラタニのショーツづくり
体型が変わったときのショーツ選び
出産後は体重の変化だけでなく、お腹とヒップのバランスや身体の輪郭が変わることがあります。以前と同じサイズでも、ショーツの張り方や当たり方が違って感じられる場合には、寸法に加えて、お尻の下側をどう包むかにも目を向けたいところです。
トラタニは、お尻と太ももの境目まで後ろ身頃が届く立体裁断で、食い込みやずり上がりを抑える形を追求しています。ウエスト・足まわりの締め付け感にも配慮したショーツです。

参考文献・研究の読み方
研究ごとに対象者・国・測定時期が異なります。群の平均や関連を、個人に必ず起こる変化や、原因の確定として扱っていません。妊娠中の体重増加は胎児の発育などに必要なもので、この記事は体重制限や運動・治療の指示をするものではありません。
- Smith DE, et al. (1994). Longitudinal Changes in Adiposity Associated With Pregnancy: The CARDIA Study. JAMA 271:1747–1751.
- Meyer D, et al. (2024). How does gestational weight gain influence short- and long-term postpartum weight retention? An updated systematic review and meta-analysis.
- Developmental Trajectories of Postpartum Weight 3 Years After Birth: Norwegian Mother and Child Cohort Study.
- Tchoukalova YD, et al. (2010). Regional differences in cellular mechanisms of adipose tissue gain with overfeeding. PNAS 107:18226–18231.
- Rebuffé-Scrive M, et al. (1985). Fat cell metabolism in different regions in women. Effect of menstrual cycle, pregnancy, and lactation.
- Morino S, et al. (2019). Pelvic alignment changes during the perinatal period.
- Progressive Changes in Lumbopelvic Alignment during the Three Month-Postpartum Recovery Period (2022).
- Sperstad JB, et al. (2016). Diastasis recti abdominis during pregnancy and 12 months after childbirth.
- Lee J, Park J. (2026). Reassessing Parity-Related Variation in Female Body Morphology: A Matched Analysis in a Contemporary Population.
トラタニ株式会社