ショーツの素材と伸縮性の違い
ショーツは、綿か化繊かだけで選ぶものではありません。 肌触り・汗への対応・伸び方・生地のパワーによって、 同じ形でもはき心地は変わります。
女性用ショーツでまず大切なこと
男性と女性では、お尻まわりの肉付きや丸みが違います。 女性はヒップの丸みが大きいため、歩く・座る・立つ・かがむといった日常動作で、 お尻まわりの形が男性より大きく変わります。 そのため女性のショーツでは、ずり上がりや食い込みが起こりやすくなります。
ずり上がりや食い込みは不快なだけでなく、お尻の段差となってアウターにも響きます。 トラタニでは、ずり上がりにくく、食い込みにくいことを女性用ショーツの基本性能の一つ と考えています。
「よく伸びる生地=ずり上がらない」ではありません
ストレッチ性の高い生地は、体の動きに合わせて伸びるため、 動きやすさには関係します。 ただし、生地がよく伸びるだけで、ショーツのずり上がりや食い込みがなくなるわけではありません。
ヒップと太ももの境目は動いたときの変化が大きいため、 生地の伸縮性と、その動きに合わせたパターン設計の両方が重要です。
代表的な素材の違い
綿・コットン
肌触りや吸湿性を重視するときに選ばれる定番素材です。 やわらかく伸びる綿混生地は、日常使いのショーツにも多く使われます。
同じ「綿混」でも、綿の割合だけでなく、 生地の厚さや伸び方、肌側にどの繊維が出ているかでも感じ方が変わります。
マイクロファイバー
なめらかな肌触りと、汗によるべたつきを抑えやすいことが特徴です。 スポーツや暑い季節にも使いやすい素材です。
トラタニの商品には、綿生地よりもパワーを感じやすい マイクロファイバー生地を使ったタイプもあります。
素材名だけでは、はき心地は分からない
| 見るポイント | 何が変わるか | ショーツ選びでの意味 |
|---|---|---|
| 肌触り | 肌に触れたときのやわらかさ、なめらかさ | 毎日長時間身につけるため、直接的な快適さに関係する |
| 伸び方 | タテ・ヨコ・ナナメ方向への追従性 | 歩く・しゃがむなど、体の動きへのついていき方が変わる |
| 生地のパワー | 体に沿ったときのしっかり感 | 軽いはき心地を好むか、サポート感を求めるかで好みが分かれる |
| 汗への対応 | べたつきや乾きやすさ | スポーツや暑い季節では重要になる |
| 肌側の素材 | 実際に肌に触れる繊維 | 混率表示だけでは分からない肌当たりの違いが出る |
同じ「綿混」でも、肌側が綿とは限りません
生地に綿が含まれていても、 その綿が必ず肌側の表面に多く出ているとは限りません。 生地の編み方によって、肌に触れる繊維は変わります。
トラタニのショーツガードル415に使っている 「とらたにせんいの生地™」は、 肌に触れる側に綿が出るように作られています。 ナイロン・綿・ポリウレタンによる伸縮性を持たせながら、 肌側は綿のタッチになるようにしています。
生地のパワーが違えば、同じ形でも感じ方が変わる
トラタニのマイクロファイバー・ボックスショーツには、 綿生地よりもパワーを感じやすい生地を使った商品があります。 やわらかく伸びる綿では物足りない人に向くタイプです。
一方で、強い生地がすべての人に快適というわけではありません。 軽いはき心地を好む人と、少ししっかりしたサポート感を好む人では、 選ぶ素材も変わります。
素材は「良い・悪い」ではなく、どんなはき心地を求めるかで選ぶものです。
素材とパターンは別々に考えない
生地がよく伸びても、お尻を包む形が合っていなければ、 動いたときにショーツがずり上がることがあります。 逆に、型紙がよくても、生地が体の動きについていかなければ快適ではありません。
素材の伸縮性と、お尻や足の付け根に沿うパターンの組み合わせを 一緒に見ることが大切です。
素材名より、「どんな生地か」で選ぶ
綿だからやさしい、化繊だからスポーツ向き、と素材名だけで決めるのではなく、 肌触り、伸び方、生地のパワー、汗への対応、肌側の素材まで見ると、 自分に合うショーツを選びやすくなります。